朝6:05、初屁の出を迎えた。食事への最大の関門となる事象でありながら、朝食まで残り時間が無いので、看護婦さんには直ちに伝えた。朝食には間に合ったが、まだ医師の許可が下りていないためか、ベッドから脱出することはまだ許されず、ベッド上で起きて食事をすることになった。38時間ぶりに口にする食事はお粥であったが、空腹の胃をいっぱいに満たしてくれた。

ベッド上の空間を利用して抜釘された右肩を動かしてみた。4ヶ月間自由に動かせなかったため、完全に元通りの動きができる訳ではないが、制限されていた腕を上に伸ばす運動はある程度できた。まずまずであった。

10時過ぎには若い看護師さん(♂)がやって来た。「トイレに行かなくても済む画期的なチューブ」も外され、不思議に思ったが点滴針も抜かれ、手足を拘束されるものが一切無くなり、ようやく起きて歩き回ることが許された。開放感でいっぱいになった。

11時頃、若い川上先生が回診に来て、傷口の消毒をして貰った。太田先生の後任だと思われるが、仕事はきちんとしているが、あまりに普通すぎてあまり面白くなかった(注:
仕事はしっかりしており、決して悪い方ではありません...)。

回診が終わり午前中のプログラムが一通り終わると、昨日貰ったプレートの包みを開けてみた。プレート1本とネジ4本とワイヤ1本で、レントゲンに写っていた全てのパーツが揃っていた。プレートの表には10cmサイズを示すと思われる"10"の文字が、裏面にはシリアルナンバと思われる"B03825"の印字がある。ネジには微妙に異なる2種類の長さがあるが、いずれも先端にはタッピングのための刃が付いており、六角レンチで締める構造だ。プレートとネジは色からしてチタンだと思われるが、ワイヤは容易に切断可能な鉄であろう。ネジには再生した骨の組織が付着していれば観察のしがいがあるのだが、全て綺麗にクリーニングされていた。

立川病院には看護学校の実習生がよく来る。前回は立川の看護学校から来ていたが、今回は一昨日から青梅の看護学校が、今日から八王子の看護学校から来ている。昼食が終わると、早速八王子の看護実習生(♂)が回診に来た。食後の体温、「お通じ」と「お小水」の回数を聴かれたが、マニュアルに従って一つ一つ順番に尋ねられるのは尋問のようであった。最後に「スノーボードやられるのですか?」と聴かれた。おいおい、それは隣人だろう思いながら「自転車です」と訂正した。暫くして順番が隣人に回り、私の名前を呼んでいた。そこでようやく基本的な過ちを犯していることに気付いたようだ。ちなみに体格良さそうな彼に尋ねてみると、予想通り「自分は柔道やっていました」との答え。やはり看護婦は女性が似合う職業なのだと思った。

夕方、1階まで出掛けて戻ってくると、今朝点滴針を抜いた看護師さんが待ち伏せしていた。なんでも今朝点滴針を抜いたのは誤りで、まだ数日間朝晩抗生剤を投与するので、再び点滴針を入れるという。折角自由の身になったのに再び人工物を挿されることに大変落胆した。しかも、この看護師さん、点滴針を入れるのに慣れていないようで、2回失敗した挙句に別の看護婦さんにヘルプを求める有様で、患者は大変不安になった。結局最後に入れたところは手首に近い場所で、手を動かすと針が動いてチクチクする鬱陶しい場所になってしまった。

その後いつも忙しそうな西本先生が様子見のために30秒程登場した。その時に土曜日の退院を打診され、そのまま承諾した。

5/12のレントゲン写真抜釘した肩鎖関節プレート(コインは比較用)