2/28 冬の信州・千曲川(その5: 終着地飯山へ)

コース:姨捨- 千曲市-(千曲川沿い)-須坂-小布施-(広域農道)-中野-(R403)-山ノ内-(R403)-木島平-飯山
(コースマップ)
距離: 75km
同行者: なし

夜間瀬橋からのR403の登りは、傾斜も緩やかで適度な負荷。景色をゆっくり眺めながら走るには、丁度良いペースになります。斜面一面に広がるりんご畑には、少しずつ残雪が見られるようになりました。

冬の信州の旅も、これから終盤に差し掛かります。

100m位登り、道が大きく左にカーブしたところで、南方を振り返ってみます。雪が斑模様になった畑は長野盆地のはずれ。その先には渋温泉があり、さらに向こうには南志賀の山々が連なっています。

少し登っただけで、同じ南向きの斜面なのに標高差から想像する以上に雪が増えてきます。積雪には、単に標高による気温の低下だけでなく、山の向こうからやってくる雪雲も関係しているのでしょうか。

夜間瀬のスキー場入り口を過ぎる辺りから、道の両側に除雪による雪の壁ができ、雪国らしくなってきました。

峠の手前では、雪の壁は遂に自転車よりも高くなりました。余裕で1mはありそうです。

峠を少し越したところです。林の中の雪は、木々の根元に丸く穴が空いています。面白い雪解けの印なのですね。

落合の集落の諏訪神社。下っているのに雪は増えている印象。積雪は人の背を超えています。もの凄い雪です。神様もこれでは身動きとれないでしょうね。

雪に埋もれる谷間の集落の民家。絵になりそうです。

同じ集落の中で見た不思議な物体。ここまで雪が積るであろうことは想像できますが、子供用自転車が一体何を意味するものなのか、とても気になります。

この道は何年前に走ったのでしょう。昔の記憶を辿ってみます。当時はこの先は静かなダートの登りで、カヤノ平へ続いていました。ブナの森と広い平原の牧場。いつまでものんびりしていたくなる安らぎの場所でした。豪雪地帯ですから、今はまだ深い雪の中でしょうね。

ようやく谷を抜けると、目の前には感動的な風景が。緩やかな斜面に広がる広大な雪原は、今まで見たことも無い全くの新世界。感動で一杯です。そろそろ帰りの列車の時間が気になりだす頃ですが、それでも立ち止まって呆然と眺めていました。

曇り空の中にも傾いた太陽の存在が判ります。足跡も轍も無い雪原が、うっすらと太陽に照らされて、感動的な銀世界です。なかなか前に進めません。

こんなにも雪があるのに、確実に雪解けは始まっていました。辺りの雪解け水が側溝に集まり、音をたてて勢い良く流れていました。

雪解けにより再び姿を取り戻した水田が、空に照らされて光っています。

ゆるりと雪国へと向かう国道。この先何が待っているのか、下るにつれて感動と期待で胸が高まります。

下りがほぼ終わると、道は樽川と並びました。ここで初めて目にしました、除雪されたサイクリングロード。雪国ならではの道。人手で雪かきしたのかと思いましたが、実は手押し式の小型除雪機があるのですね(翌週松本で知りました)。

まもなく木島の集落が始まります。人の生活が近づいてくると、こんなものも。笠地蔵ではなく、蓑地蔵。いかにも雪国らしい情景です。

飯山市の市街地に差し掛かったところです。この辺りになると、道路には融雪器が設置され、鉄分で路面が赤茶色に染まっていました。雪が融けた後の雪国の町は、どこか寂れた様子が感じられました。

再び千曲川と合流。水をさらに蓄え、流れは力強くなっていました。同じ千曲川でも、河原が一面雪に覆われているのは、長野盆地では見られなかった姿です。

千曲川を渡ってから1km程市街地を走ると、終着地の飯山駅に到着。旅の終わりです。もう、雪国を走った感動で胸一杯。満足感に浸っています。

ストーブの入った広い待合室で、20分かけてゆっくり自転車を輪行袋に詰め終えると、飯山線の気動車が到着し、車中の人となりました。この日走ったコースの対岸を長野まで、一日を逆回しで振り返りながら、戻っていきました。

本当に感動的な一日でした。振り返ってみると、雪降る中のサイクリング、雪山を遠くに眺めながらの千曲川のサイクリング、最後は豪雪地帯の雪原の中のサイクリング。一つの旅の中で、幾つもの違った楽しみ方ができました。信州は奥が深く、変化に富んでいます。

新たに開拓した冬の信州の自転車ツーリング。来シーズンは、是非自転車仲間を連れて走りに来たいですね。ランドナーで雪国を走り、雪原でお茶会。想像しただけで楽しそうです。

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