7/23-24 日光澤温泉(その2: 田代山林道)

目次: [その1][その2]
コース: 大清水-奥鬼怒林道-日光澤温泉(泊)-川俣湖-川俣桧枝岐林道-馬坂林道-田代山林道-湯ノ花温泉 (コースマップ)
走行距離: 18.7km(1日目)+64.25km(2日目)
車種: ランドナー(ヒロセ緑号)
同行者: CT誌T編集長、高地さん

奥鬼怒から奥会津方面への分水嶺は、東から順に安ヶ森林道、田代山林道、川俣桧枝岐林道の3本の未舗装林道が通っています。今回は、眺望の良い尾根筋伝いに延びる田代山林道で湯ノ花温泉まで至る、高地さんお勧めのルートで県境を越えます。


起床はそっと3:30に。生憎の曇り空に星空の露天風呂は諦めかけていましたが、ふと目を覚ました時に夜空に輝く星を見つけ、単独で露天風呂決定。気付いた高地さんもその後合流。まあ、やっぱり空は薄ら霞んでいましたが、それでも普段の立川と同じくらいの星空だったでしょうか。快晴の夜を想像すると、日光澤温泉には再訪したくなりますね。

風呂から上がり、布団でぼーっとしていたり、朝の散歩に出たりしていたら、朝6時の朝食時間到来。温泉宿らしいメニューでしょうか。自転車乗りの意地に賭けてお櫃を空にしようと試みましたが、惜しくも半杯分至らず。

しかし、明け方は寒かったですね。食堂脇の廊下には石油ストーブが点いていました。就寝時、私は浴衣の下にジャージ2枚重ね着して、さらに掛け布団を増量して寝ていましたが、浴衣だけで寝ていたT編集長は夜中の寒さに起きて、ウィンドブレーカーを羽織ったそうです。

薪ストーブのある小部屋。ストーブが入る季節には、宿泊客同士がここに集って語り合うのだとか。

さて、荷造りや水と食料の積み込みが完了し、準備完了。7時前後に出発する団体さんがいたので、ブリーフィングをしながら時間調整をしました。予報では午後から雨マークが出ていたので、午前中が勝負です。

宿からは、時々登り返しを交えながら、鬼怒川に沿って奥鬼怒林道を下って行きます。八丁の湯を過ぎた辺りでは、前日に下って来た林道を対岸の斜面に見渡すことができ、改めて凄いところ下って来たのだと実感。

何段か続くつづら折れで急激に標高を下げてから、この奥鬼怒大橋を渡れば女夫渕。奥鬼怒林道終点です。

相変わらず橋から露天風呂が丸見えの女夫渕温泉。もっとも、朝食時間に重なったためか、お客さんの姿は一人も見られませんでしたが。

走り易い舗装路を進み川俣湖が見え始めて間もなく、湖を横切る川俣大橋に到着。橋は渡らずに湖畔に沿った林道が、これから行く川俣桧枝岐林道です。

緑に包まれた湖岸沿いの起伏の少ない未舗装路は、高地さんの「癒し系の林道」という言葉通りの林道。周りが潤っている分、水溜りも頻繁にありましたが、その避け方も林道特集には格好の題材でした。途中、野生の鹿が目の前の宙を飛んで行くシーンにも遭遇し、一同唖然とします。

桧枝岐に至る川俣桧枝岐林道とは馬坂沢で別れ、馬坂林道にチェンジ。田代山林道の入り口までは舗装路で標高を稼ぐ区間になります。

でも、時刻は10時過ぎとはいっても既に朝食後4時間が経過し、腹も減ってきました。という訳で、日光澤温泉で用意してもらった弁当を広げることになりました。中身は梅干しおにぎり2個に川海老、昆布、生姜を付けたもの。美味しさのあまり高地さんは2個とも食べてしまったとか。でも大丈夫、高地さんが気を利かせて1人あたり2食分注文してくれたので、峠で食べる分はもう1食残っています。この辺りはには昆虫も多く、食べている間にとんぼマルハナバチもやってきました。

斜度がきついといっても舗装路なのでぐいぐいと標高を上げて行きますが、視界に入るのは深い山々ばかり。自分がいる林道以外に人工物は見当たりません。とても奥地に来たことを実感。

田代山林道入り口。ネット上には7/15には通行止めの情報がありましたが、事前に高地さんが、前々日の7/22から通行可能であることを確認していたので、全く問題無し。出発前には、道端に祭られている山神様に道中の安全を祈願しました。

取り付きの深い砂利の急斜面さえ登ってしまえば、尾根伝いの比較的傾斜の緩い道となり、またも深い山々が視界に入ってきます。これは西の奥鬼怒側の山。

今度は反対の東の山。天気が良ければ那須まで眺望があるということでしたが、残念ながらこの日は雲が遮っていました。

林道が尾根の鞍部から東側の斜面に移った標高1500m付近から雲に包まれ、ぽつりぽつりと雨粒を感じ始めましたが、目前の峠に向けて緩くなった峠道を急ぎます。

遂に田代山峠に到着。ガスが途切れると、峠の切り通しの向こうに南会津の深い山々が姿を現してきます。残りのもう1食分の弁当を食べたり、取材の撮影をしたり、短い時間でしたが峠を満喫。

峠に設置されていた道路状況標示板。ちょっと茶目っ気出して遊んでしまいました(立ち去る前に元通りに直しましたので、ご容赦ください)。

左がこの日の正しい標示で通行可能な状態。右が差し込み板を裏返した状態。つまり、通行可能期間はデフォルトで秋の1ヶ月半だけ。通行するためでなく、維持するためだけの林道なのでしょうか、勿体ない。

峠の先は、福島県側への下り。峠からは右手に谷とその向こうの山肌を見ながら、湯ノ岐川の谷へと下っていきます。峠を越えて一番の変化は、地形が変わったこともありますが、直接肌で感じたのは、虫がいなくなったこと。気候が変わったからか、植生が変わったからか、理由はよく分かりません。

T編集長は撮影ポイントでカメラを構えて待ち伏せするために、時々私たちから先行していきます。ランドナーでありながら、その下りの速いこと。ブログでは謙遜されていますが、元々MTB乗りの軽快な下りの姿には、私は追いつけません。撮影が終わると、すーっと追いついてきます。

森の中のダートを下って下って下りました。とにかくダートの下りの長いこと。ダート未熟者の私にとってはハンドルを握る手が痺れて仕方なくなって来た頃、急に目の前が開けました。水引の集落、田代山林道の終点に到着です。
午後の雨の予報や魅力的な林道を走った満足感から、この先の湯ノ花温泉を終着地とし、温泉&バス輪行することが決定。

バス停前の商店のおかみさんに紹介して貰った共同浴場が、湯ノ岐川の畔にある石湯。名前の由来が小屋の中までせり出した石とのこと。「熱いのが珠に傷」の説明通りとにかく熱かったです。なかなか出ない蛇口の水で薄めて、辛うじてつかれるようになりました。

ラーメン屋で腹ごしらえしたら、残るは輪行袋を広げて店仕舞いするだけ。沼山峠線の経由地だからかハイカーを乗せた観光バス風の大型バスがやってきて戸惑いましたが、なんとか自転車3台トランクに収まり、車上の人となりました。

最後は、福島県から東京までを一本に繋く、野岩鉄道経由東武線直通の区間快速浅草行きに乗車。実は、快速の前の「区間」が曲者で、実に東武動物公園駅までは各駅停車でしたが、乗車前に購入したビールやおつまみで時間を持て余す事無く反省を続けていたのは言うまでもありません。

奥鬼怒林道と田代山林道の2本のスーパー林道を梯子した今回のツーリング。秘湯の宿も加わって、素晴らしいツーリングでした。コース全体に渡って案内してくれた高地さんや何かと気を遣ってくださったT編集長、本当にありがとうございました。後は10月に出版されることを楽しみにするばかりです。

P.S
私たちが訪れて1週間経たないうちに大雨に遭ってしまった南会津や周辺の方々に、心よりお見舞い申し上げます。

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