11/1~3 秋の信州(その2: 奈良井~安曇野)

目次: [予告編][その1][その2][その3]
コース:
  1日目: 中央道・杖突峠-芝平峠-旧長谷村-高遠-伊那-権兵衛トンネル-奈良井(泊)
  2日目: 奈良井-薮原-奥木曽湖-境峠-奈川-奈川渡ダム-新島々-堀金-穂高温泉郷(泊)
  3日目: 穂高温泉郷-穂高神社-明科-旧篠ノ井線跡-犀川沿い-生坂村-旧大岡村-アルプス展望道路-麻績村-猿ヶ馬場峠-姨捨-長野道・更埴IC

信州への家族旅行の2日目は、奈良井発安曇野行き。天気が良ければ奈川村経由で、雨なら松本観光をしていこうと、2通りのプランを用意しましたが、何とか天気が持ちそうだったので、紅葉も楽しめる奈川村経由のルートを選択しました。

行動開始は日の出に合わせて朝6時。台所を除けば、まだ宿の内外は寝静まっており、人気はありません。歴史的な町並みの保存地区とはいっても日常生活はあるので、生活時間が始まると車や人が出てきます。だから、早朝の静かなうちに単独で宿場内の散策に出かけてみました。


泊まった御宿・伊勢屋の玄関先です。20年前の写真と比べても、大きな違いはありません。当時玄関先にあった交通標識も取り除かれ、すっきりしました。奈良井の町も、良い意味で観光地らしく整備されてきたように思います。

南方に向けば、町並みのすぐ向こうに鳥居峠が待ち構えています。奈良井宿は、中山道の難所たる鳥居峠の麓の宿場であり、また権兵衛街道の分岐点としても、「奈良井千軒」と呼ばれるほど栄えた宿場でした。私にとっても交通の要所として、自転車を始めてから何度も立ち寄った補給ポイントでもあります。

1時間余り散策したでしょうか。宿に帰ってくると、朝食の準備ができていました。夕食同様に一つ一つ丁寧に料理されたおかずに、炊き立てのご飯も3杯頂き、自転車に乗りもしないのに朝から満腹になってしまいました。

朝食後は出発の準備を整え、ご主人に記念撮影や見送りをしていただいてから、もう一度、今度は家族で宿場内への散策に行ってきました。土産物屋も開き始め、買い物もできました。さらに、隣町で木曽漆器の特産地でもある木曽平沢まで車で往復してから、奈川村方面へ出発となりました。

鳥居トンネルから飛騨街道の境峠を越えていく、私的定番コース。薮原の宿場を通って行こうと思ったのに、R19のトンネル出口から曲がるところを間違えて、味噌川ダムに直行する道に入ってしまいました(直ぐに気づいたのにリカバリできず、車は不便です)。ところが初めて通ったこの道、黄葉のトンネルに適度なアップダウンと意外にも雰囲気の良い道でした。

味噌川ダムが造る奥木曽湖は紅葉全開(どんより曇って写真の色は褪せていますが、とても綺麗でした)。いくら盲腸線的な場所とはいえ、近くを何度も通っていながら、ダム湖百選に選ばれているこの場所に、今まで立ち寄らなかったことを大変後悔しました。

ダムの堰堤上を往復するとと体も冷えてきたので、暖をとることも兼ねて、木曽川源流ふれあい館(味噌川ダム防災資料館)に入ってみました。割と一般的なダムや周辺の紹介のための展示でしたが、はまってしまったのがクイズコーナー。3段階くらいの難易度を選べましたが、私がトライしたのは最難関のマニア向け。三者択一形式でしたが、ダム関連法規や建設的な技術など専門的な知識が要求され、何度か学習を繰り返してようやく全問正解する事ができました。

車に戻り奥木曽湖の周りをぐるっと一周してみると、奥の方に「木曽川源流・絆の力水」という水場がありました。水舟に力強く注ぐ混じり物一つ無い湧き水は、源流らしい澄んだ味で、この日一日中、喉を潤してくれました。

さてお昼も近づいてきたので飛騨街道に戻り、次の経由地を目指すことに。木祖村と奈川村の村界にあたる標高1486mの境峠に建っているのは、「木曽川の源流・ふるさと木祖村」の石碑。自転車のときは別荘地を延々と登ってやっと着く峠でしたが、車だとあっという間で物足りない感じでした。

昼食は奈川村に入ったところの野麦峠分岐付近のレストハウスを当てにしていたところ、潰れたり改装中で食事にはありつけず。スーパー林道分岐のさらに向こうで最初にあった蕎麦屋に入りました。蕎麦祭り開催中ということで期待したのですが、ちょっと物足りないのに観光地価格でした。ちなみに、スーパー林道も通行止めでした。

昼食を済ませ奈川を下っていくと、トンネルを抜けるたびに川の水かさが増していきます。R158との合流地点にあるのが奈川渡ダム。高さ155mの典型的なアーチ式ダムです。

ダムマニア・発電所マニアにとってのチェックポイントは、ダムの制御所を改修した梓川テプコ館。最上階の5階の展望室から眺める梓川奥地の山々には雪雲が掛かり、白いものが積もっていました。また、テプコ館からはダム直下の安曇発電所まで降りることができ、毎日発電所の見学ツアーも開催されています。館内放送による集合の案内を聞きつけて、家族に見学も提案したのですが、敢え無く却下。宿題が残ってしまいました。

奈川渡ダムから新島々までは、ご存知の通りR158以外のルート選択はなし。シーズン中のような渋滞も無く、繰り返し登場するダムや紅葉を時折脇見しながら、スムースに降りてきました。

安曇野方面へは、平野の中央に位置する県道321号を北上。道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里を偵察していくコースです。道の駅から見えるだろうと思っていた北アルプス常念岳は、雲の中に隠れん坊。その代わりに目立ったのがドラえもん。ドラえもんの身長は確か129.3cmだった筈ですが、倍以上の大きさがあります。しかも、なぜ安曇野にドラえもが立っているのか、未だに分かりません。

この後も時間に余裕があったので、沿線の施設を2,3見学。国営アルプスあづみの公園は、翌日からイルミネーションが始まるところだったとか。惜しいことをしました。

2日目の宿は、穂高温泉郷の檜湯の宿・松伯でした。温泉旅館としては値段も手ごろな割に料理もご馳走ばかりで、庭や檜風呂も素晴らしかったのですが、唯一の難点は客室が煙草臭かったこと。これさえ無ければ印象良かったのですけどね…

その3に続く。

2 Comments

  • By ats, 2010/12/03 @ 23:29

    奈良井の雰囲気は、昔とそれほど変わっていませんね。
    良かったです。
    とりわけ早朝の、生活感がありながらも凛としてキチンと
    整ったこの雰囲気が好きです。
    1歳になった娘を連れて、旅館ゑちごやの3ヵ月後の予約が
    偶然キャンセルが出たため取れたので、平日に会社を休んで
    車で出掛けたのが最後の奈良井の思い出です。
    朝一番には、隣のお店でおばさんから、漆器や櫛の説明
    を聞きながらお話しました。懐かしいなぁ。

  • By でき, 2010/12/04 @ 21:13

    特色のある11の宿場が100km足らずの区間に凝縮された
    中山道木曽路は、昔から好きな場所の一つです。
    (20年前は「是より南」から「是より北」まで徒歩の旅でした。)

    時と共にどの宿場も変化がありますが、中でも奈良井は、古いものを
    残しつつ町並みを整え、宿場としてうまく繁栄してきたように見えます。

    権兵衛トンネルによって首都圏からも非常に行き易くなって、
    これからの変化がとても気になる場所ですね。

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