8/14 旅のつづき(遠山郷-佐久間ダム, その2)

春と同じルートでR418を平岡まで進み、天竜川と再開。目指すは伊那小沢からの県道1号。愛知・静岡両県の県道トップナンバーでありながら車1台分の幅しかない、天竜川の秘境を行く道です。天竜川自体も戦前戦後に渡って電力開発が盛んに進められた河川で、佐久間ダムを代表として観るべき場所も多いのです。まずは平岡水力発電所から。この辺りを過ぎると、天竜川の水かさは増し、佐久間湖が始まります。


県道1号は林によって天竜川から隔てられている区間も多いのですが、それが時々途切れ対岸を覗かせてくれます。ここで見えてきたのは中井侍の集落。秘境だけあって、山肌の急斜面のあんな高いところに集落が張り付いています。

県道1号は待避所以外は車同士の擦れ違いや追越しが不可能なので、車からカメラを構えるのはかなり制約されました(後ろからプップーされたら終わり)。唯一車を停めても迷惑を掛けないのが橋の袂。平神橋では車を置いて、橋の中ほどまで出てみました。最近の雨のせいか濁った湖面上が霧煙り、妖しい雰囲気も出していました。

秘境駅で有名な小和田駅を対岸にちらりと見ながら、さらに下っていくと大嵐駅へ渡る吊り橋の鷹巣橋が登場。これだけの立派な橋が、戦後間もない昭和21年に竣工していたので、大したものです。大嵐駅前から夏焼トンネルを抜けていくと、金とくでも放送されていた噂の夏焼集落に至る訳ですが、吊り橋の向こうには通行止の標識がはっきりと見えるので、偵察は断念。

旧富山村の集落を過ぎた辺りでは、県道1号沿いに滝のオンパレード。停車場所の都合で撮影できたものは小さい滝ですが、遥か頭上から一気に落ちる滝や、何段にも分かれて落ちてくる滝など、様々な滝がありました。自転車だったらひんやり気持ち良さそうです。

佐久間湖も終盤に差し掛かるとトンネルの連続。素掘りに薄いモルタルを吹き付けただけのトンネルも多く、あちこちで湧き水が滴っていました。そのトンネル区間の途中にあるのが新豊根発電所の屋外開閉所。ここまで来れば、佐久間ダムへはもう一息。

幾つものトンネルを抜け、最後に内部で大きくカーブするトンネルを出ると、ようやく佐久間ダムに到着。佐久間ダムには何回か来たことがありますが、最も印象深いのは大学の見学旅行でしょうか。東京から新幹線組と中央本線夜行組とに分かれて中部天竜駅に集合(私は夜行組で、岡谷から延々と飯田線を乗り尽くしました)。天竜川の中で電力施設が集中する佐久間地区一帯を半日かけて見学してから、夜は酒を飲みながらダム建設の記録映画を観ていました。揚水発電を行う佐久間新豊根の両ダムも迫力ありましたが、佐久間周波数変換所で当時まだ稼動していた水銀整流器を目の前に、いかにも電力機器という独特かつ巨大な形状に感心したのを憶えています。

ダムのゲートの真上から。高さ155mの奥の水路と、恐らく同じ深さの手前の水面。どちらを見ても、吸い込まれてしまいそうで怖かったです。

湖岸にある取水塔も特徴的な形状です。

高台にある佐久間電力館の屋上の展望台から。

これで全ての予定を終えて、もうお腹一杯。小さな峠の向こうの豊川水系にチェンジし、R151を豊川ICまで下り、東名をひとっ走りすれば、実家には予定より僅か2分遅れの15:02着。自転車には乗れませんでしたが、途切れていた旅が無事に完結しました。

P.S
肝心のクラス会の方は、行って本当に良かったと思いました。中学卒業後、地元以外の学校へ通っていた自分を温かく迎えてくれた旧友たちに、何よりも感謝の気持ちで一杯。自分の中では当時の子供のままストップしていた皆の印象が、地域や社会の中で活躍する立派な大人の姿に置き換わり、欠けていたものが全て完成された嬉しさで一杯でした。別れを惜しみ、日が変わっても時間を忘れて酒を交わしておりました。

2 Comments

  • By 高地 大輔, 2010/08/20 @ 10:01

     県道1レポート、見たかったものを全部レポートしていただいて、ありがとうございます。うーん、何と今通れるんですねー。トラベルチャンスだなー。

     クラス会も良かったですね。私も中学時代の友人と(なるなる含みで)時々会います。当時と変わらないばか話などしながら、かつての中学生顔と今や白髪交じりだったりメタボハゲになっちゃったおやじ顔とは、自分の中ではあまり違和感は無く眺められ、それが自分も年を食うと言うことなのかなあ、等と思ったりもします。

  • By でき, 2010/08/21 @ 14:44

    高地さん、こんにちは。
    昨日はありがとうございました(今頃はお山の上ですね)。
    県道1号は車では立ち止まれないので、まさに自転車向きです。
    途中2グループの自転車とも擦れ違いました。
    関東からはちょっと遠いのが難点ですが、
    何かの機会に是非訪れてみて下さい。

    あと、高地さん向けには佐久間レールパーク跡も偵察しましたが、
    もう何も残っていないようでした。

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