6/6 神流川源流方面探索(その3)

ダムサイトを離れ、再び神流川の遡上を続けます。どこまで行けるのかは本当に判りませんが、源流の方に行けるところまで行くことがこの日の目的です。とりあえずの目標に、御巣鷹の尾根を目指します。

湖畔に沿ってまだまだ続く村道のトンネルの中では、奥地では意外な大型バスとすれ違いました。トンネルの中でも全く臭くない環境に優しいバス。満員の遠足風の乗客。それでピンときました。神流川発電所見学ツアーを終えて帰ってくるバスに違いありません。

するとトンネルの先には…。やっぱりありました、湖を横断する橋の突き当たりにある地下500mの発電所への入り口。地下といっても山の地下なので、一見普通の道路トンネルにしか見えませんが、すぐ傍にある50万V級超高圧の開閉所からも発電所の入り口であることに間違いありません。


次の機会には必ず見学に行けるように願いつつ、角度を変えて写真を撮りながらゆっくり進んでいたら、同行者の方々にすっかり遅れをとってしまいました。ダム湖が終わった辺りから追いかけます。湖に沿って水平だった道も、この辺りから御巣鷹の尾根に向けて徐々に登り始めます。

間もなく「中止の滝」の案内板がありました。滝まで100mの標示だったのですが、同行者全員なんとなく気が乗らずスルーとなりました。でも結果的には、中止の滝の観瀑を中止(^^;)したのは正解でした。というのは、帰り道に別の場所から撮ったこの写真からも判るように、中止の滝があるのはこんな急斜面の上の方。滝までの距離は水平だけでなく垂直方向にも100mはありそうです。

ダム湖が終わった後も続く広い谷に沿って、山の奥深くへと向かっていきます。新緑と青空の組合せが気持ち良いです。

さらにその先には、発電所工事でも使用される中ノ沢林道(中ノ沢線)の分岐がありました。林道の先は噂に聞く御巣鷹山トンネルもある未知の世界ですが、「東京電力関係者以外立入禁止」の看板と閉まったゲートが行く手を阻んでいます。一応私たちは東京電力の客(^^;)なのですが、主目的である御巣鷹の尾根方面を優先し大人しく引き下がることにしました。

神流川発電所の工事が終われば開放される可能性も出てくるのでしょうが、まだまだ残り5台もの発電機を設置する予定なので、それは当分先のこと。今度来る時には、東電の株主にでもなっておけば東電関係者として認めてもらえるでしょうかね。

村道は発電所工事から解放され、御巣鷹の尾根方面へ向かいますが、分岐から先は道幅が狭くなり、路面の舗装も荒れてきます。工事に使われないので無理もありませんが、でもこういう道の方が奥地に似合ってますね。

切り立った急斜面に沿った道と新緑の広葉樹からは、三国峠からの中津川林道をも連想してしまいます。もっともそれは当然なことで、この道も行く先は三国峠と同じ山なのですから。

こんな切り通しの道も、ダートだったら中津川林道っぽいですね。

御巣鷹の尾根が近づいてくると、ますます傾斜がきつくなり、ペースはスローダウン。でも、このゆっくりさ加減が新緑豊かなこの奥地の道に合っているのでしょう。

この先しばらく、切り立った斜面と神流川の渓流に挟まれた細い道が続きます。天気は最高に良いのに、暑過ぎもせず、新緑の広葉樹で一杯の道。初めての道を探索していくドキドキ感もさることながら、とにかく気持ち良いのです。

上野村では本当に水に恵まれていました。村道沿いの防砂壁から流れ出ていた湧き水ですが、ぐっと染みてくる冷たさに加えて癖の全くない味は、この日のベストヒットでした。本当に美味しい水はぬるくなっても美味しく飲めるもの、ということを実感させてくれる、最高に美味しい湧き水でした。御巣鷹の尾根への登りに備えて、ここでもボトルの中を冷たい湧き水で一杯にできました。

(N36゜00’15.01, E138゜42’34.58, WGS84)

まもなく広い駐車場がありました。この先の道路が村道として一般開放されるまでは、この駐車場が慰霊登山の前線基地となっていたようです。トイレやご遺族のための更衣室や水場などが整備されておりました。

駐車場の奥では、日航機の事故で亡くなられた520名の方々を如来様が見守っていました。御巣鷹の尾根近くまで登る前に、亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、私たちの旅の安全を祈願します。

駐車場にあった地図では、村道は御巣鷹の尾根の手前で行き止まりとなっており、三国峠への通り抜けはできないということが読み取れました。この村道も今までよりもさらに傾斜が厳しく、後から確認したGPSログでは14~15%とも読み取れる急勾配でした。道路が切り開かれてからの年月が浅いからか、沿道の木々は少なく、低い草が斜面を覆っていました。

最後の登り坂。ここを登り切ると、御巣鷹の尾根への車道の終点に到着です。

村道の終点の駐車場は、御巣鷹の尾根への慰霊登山路の始点でもあります。案内地図や登山届を入れるポストだけでなく、高齢化する慰霊参拝者のために杖が十数組用意してありました。この杖は、市町村名は失念しましたが、上野村以外のどこかの学校がボランティアで設置したもののようでした。

神流川は、地形図の上では村道終点の駐車場から100mほど先で終わっていますが、現地の案内図によれば、源流はまだまだ先のようでした。御巣鷹の尾根まで徒歩で行くということも考えましたが、その先には道は無さそうで、源流まで辿って行くのも大変そうなので、同行者一同相談の上で、神流川の遡上はここまでとすることになりました。

という訳で、この流れが私たちが辿って行った神流川の最上流、ということになりました。今朝藤岡のあたりで最初に見た神流川に比べると随分細くなりましたが、それでもしっかりと流れています。

駐車場の脇の防護壁の水抜きパイプからの水ですが、高さ数十mの壁透って湧き出る水は、触ってみるとジーンと冷たく、やはり癖のない水。今日の一、二を争う水でした。

(N36゜00’06.49, E138゜41’57.26, WGS84)

神流川を遡れるところまで行く、というこのツーリングの目的は達成。三国峠まで抜けられればという思いはありましたが、ここまでで充分過ぎる位楽しめました。

帰路は一日フリー乗車券を利用してバス輪行と決まっているので、再び神流川を上野村ふれあい館に向けて下ることになります。バスの発車時刻の16:30までは残り3時間と余裕があったので、下る途中で周辺の探索もしていきましたが、それはまた別の機会にでも。

8年振りにじっくりと訪れた上野村でしたが、奥地の豊かな自然を残したまま、宿や観光施設もしっかりと整備されてきて、ますます楽しめそうなエリアに進化していました。新緑を楽しむのにも、夏場の避暑にも、紅葉を鑑賞するのにも、どの季節に来てもツーリングのアイデアが尽きることは無さそうです。いつか自転車仲間を引き連れてきてオフを開催する日が楽しみです。

4 Comments

  • By ats, 2010/06/24 @ 21:45

    先の記事が「コメント受け付けません」になっていたので、
    書けなかったのですが、先週届いた直近のJAFmateの群馬
    特集に発電所の記事が載っていましたよ。

  • By でき, 2010/06/24 @ 23:04

    非常に有益な情報、ありがとうございます。
    「群馬特集」はとても魅力的です。
    Google先生に相談したところ、Web上のバックナンバーに登録されれば、
    非会員でもJaf Mateは読めそうなので、もうちょっと待ってみます。

    また、コメント投稿不可のご指摘ありがとうございます。
    何かの拍子に誤って変更していたようですので、
    直しておきました。

    また何かありましたら、コメント宜しくお願いします。

    でき

  • By ats, 2010/06/25 @ 20:17

    JAFmate7月号、まだ手元にありますので、また今度お渡ししますね。

  • By でき, 2010/06/26 @ 01:07

    お気遣い、ありがとうございます。
    では、拝見できるのを楽しみにしています。
    今度上野村に行くときは、是非ご一緒しましょう。

Other Links to this Post

RSS feed for comments on this post. TrackBack URI

Leave a comment

WordPress Themes