6/6 神流川源流方面探索(その2)

上野村の道の駅で運転手さんにお礼を言ってからバスを降りると、早速自転車の組み立て開始。同行の高地さんと私は、1週間前の山サイ装備からすっかり元に戻ったランドナー。いこきんさんはMTB。未知のルート探索のため、ダート走行可能な車種を選んで来ました。

組み立てを済ませると、すぐに道路情報の聞き込みのため道の駅の案内所へ。中ノ沢林道方面は東京電力の工事のため通り抜けできなさそうな説明。県道124号周辺も、浜平鉱泉が移転して「しおじの湯」に変わっているなど、変化があったことが判りました。例によって上野村周辺の観光ガイドも入手。

ちなみに、地元の特産品販売所の方ではマタタビが一袋250円で売っていたとかで、某T氏は1袋を残して在庫を買い占めていました。ソフトクリームが美味しいとか、南アルプスオフで話題になったという「つりけんくん」もあったとか。上野村の道の駅は土地の物で比較的充実している方でしょうか。併設の銘木工芸館には手作りの木工品が展示即売されていましたが、家具なんかは値札の0が1つも2つも多くて、とても手が届きそうにありませんでした。

道の駅にはすっかり長居してしまいましたが、9時半にようやく出発。R299から神流川源流へと県道124号が分岐する坂下までは、まっす進めば僅か6km余りですが、折角ですから大きく蛇行を繰り返す神流川の清流に沿った旧道を行くことにしました。

山の間を巻いていくR299旧道には新緑の木陰も多く、すぐ傍に神流川の清流もあり、夏の夕涼みにはもってこいの場所です。3人足並み揃えながら旧道散策する最中、夏の終わりに避暑オフでもやりたいね、なんて話しばかりしていました。

散歩の途中で道端で休んでいる地元のお年寄りにも、通りすがりに挨拶を交わしたりと、生活感豊かな旧道を楽しみながらゆるりと進みます。

水場が充実する上野村内、R299旧道沿いにも何箇所か見かけました。隣の民家から飛び出してきた飼い犬をキャッチしたのをきっかけに、飼い主の方とお話しする機会を持ちましたが、その場で飲めるとお墨付きを頂いたのがこの湧き水。道の駅で汲んだボトルの水と入れ替えて、御巣鷹方面までのお供にさせていただきました。

旧道は上野村ふれあい館の対岸を通っているので、ふれあい館に寄るには、裏手を行き過ぎて坂下の交差点から戻ってくるようなアプローチになります。施設は新しいようですが、売っている物や施設の趣向は比較的道の駅とも似ている気がしました。まあ、敷地はこちらのが広く、バスターミナルもあるので、これからはふれあい館の方がメインになるのかなという気もしますが。

でも、道の駅との最大の違いは、このでんこちゃん。東京電力の広報施設でもあるようです。もっとも、関心があるのはでんこちゃん本人でなく、持っている案内の方です。今度上野村に来るときは、絶対にこれに行きたい!! 地下500mの巨大な空間にある神流川発電所見学ツアー。日本最大級の水力発電所を無料で見学できるのです。でも非常に人気が高いらしく、お盆を除いて3ヶ月先まで予約が埋まっていました。オフに組み込むときは、かなり前もって予約する必要がありそうです。

再び坂下交差点へと進み、R299から県道124号方面へ左折。随分と前置きが長くなってしまいましたが、ここからが神流川源流方面探索の本編になります。

神流川もますます川幅が狭くなり、清流から渓流へと姿を変えていきます。とにかく水の透明度が高く澄んでいるのです。河原に降りてみたいとも思いましたが、まだまだ先の行程があるし、なかなか降りる場所もなかったので、先へと進みます。

県道124号にはR299から分岐後もまだまだ一般車の交通量がありましたが、殆どの車は三岐の分岐点からぶどう峠方面へ。私たちが進路を向ける御巣鷹の尾根方面への村道には殆ど車は入ってきません。

三岐の「橋本民宿」。神流川の最も上流にある民宿では、月の輪熊の親子がお出迎えしてくれました。ちょっとワイルドですが、上野村でオフを開催する時には、こんなところに泊ってみるのも良さそうです。

一方、浜平鉱泉は移転し、こんな立派な日帰り温泉施設「しおじの湯」になっておりました。帰りは時間があれば、温泉にでも入って食事していきたいところ(でも、丸一日フルに走っていたので、叶いませんでしたが…)。

この村道は、日航機の事故やダム建設に伴い、かなり道が付け替えられ拡幅整備されました。でも、旧道も崩落で廃道となっている区間を除けば、まだまだ健在。こんな新緑のトンネルの旧道ある限り、一つ一つ辿って行きました。

上野ダムの手前で一旦神流川と別れると、ダムの上に向けて勾配が増すとともに、トンネル区間が始まります。二つ目のトンネルは内部で大きくカーブし、進路がぐるっと180度回転。急斜面、トンネルの大きなカーブというと松姫峠大月側の葛野川を連想しますが、上野ダムの方がスケールが大きく、特に谷の奥行き方向が深いように思います。

トンネルをぐるっと回ったところで、一旦トンネルが途切れます。高度が随分と上がっており、西上州の山が見えてきました。ダムまではもう一息。

トンネル同士の切れ目から差してくる光を頼りに、再び長い直線のトンネルを登っていきます。地図を見る限り、ダムサイトに出られるとしたらここしかありません。ついペダルの回転数が上がってしまいました。

遂に上野ダムに出ました。この上野ダムは、神流川発電所の揚水発電では下部ダムにあたります。ダム湖の奥神流湖の水は、御巣鷹山の土手っ腹を抜けて650mも高い上部ダムの南相木ダムまで、夜間の余剰電力を利用して押し上げられ、昼間の発電用水として利用されます。分水嶺の御巣鷹山を挟んで太平洋側と日本海側の間で大量の発電用水を行き来させてしまうとは、スケールの大きに感心するばかりです。

高さ120mのダム堰堤からは、神流川の谷越しに西上州の山々が広がっていました。この日丸一日お付き合いしていく山々です。

反対方向に目を向けると、奥神流湖が上州奥地の山々に突き当たるまで延びています。正面は御巣鷹山でしょうか。

ちなみに、巨大な神流川発電所の中で県境を跨ぐ長大な導水路トンネルの工事を担当したのは熊谷組。佐久間ダムや黒四ダムの関電トンネルなどの数々の難工事を完遂してきた会社だけに、やっぱりという印象でした。また、神流川発電所の1号機として稼動する世界最大級の発電電動機は、日立製作所の担当でした。ポンプ水車は東芝だとか。神流川発電所は、それぞれの分野のトップの会社の最先端技術によって成り立っているのですね。ああ、一日も早く発電所見学に行きたいです。

長くなりましたが、この後もその3へ続きます。

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