3/28 雪解けの(筈だった)佐久オフ(その2: アプトの道)

目次: [予告編][その1][その2][その3][その4][その5]

コース: 西松井田-横川-(アプトの道)-眼鏡橋-(R18旧道)-碓氷峠-軽井沢-中軽井沢-信濃追分-御代田-佐久市中込-旧中込学校-北中込
     (コースマップ)
距離: 53km
車種: ランドナー(ヒロセ緑号)
同行者: FCYCLE 8名(高地, ats, NUTS, riko, ふじ→, 須藤, τ・κ, 雑木, 以上敬称略)

アプトの道の基点は、碓氷峠鉄道文化むらのすぐ横。横川駅からR18旧道を少々走ったところから入っていきました。なお、アプトの道は遊歩道であるため自転車の乗り入れは禁止となっていますが、安中市役所に問い合わせたところ、押して歩いて行くのは容認との電話回答でした(行かれる場合でも、歩行者への配慮をお忘れなく)。

これから、楽しみにしていた廃線跡の散策が始まります。

アプトの道の起点付近は、上り線のレールを残したまま舗装して遊歩道化してあります。架線も現役時代のまま残っており、列車の運転席からの景色そのものを眺めながら前進することができます。なお、柵の左には、下り線の線路がそのまま残っており、峠の湯までのトロッコ列車が走れるようになっています。

さりげなく下り線に建っている勾配標識。横川-軽井沢間の最大66.7‰の勾配が、早速始まりました。

地下道を通って下り線の反対側に出ると、手動ポイントによる分岐がありました。右に行くと粘着方式の新線の下り線、左に行くととアプト式だった旧線方面です。トロッコ列車の行き先の峠の湯は左側の線路の先にあるためか、架線の残る本線側でなく左支線側が定位の標示(青白の”Θ”)になっていました。本線には線路も架線も残っていますが、列車が走ることは当分無いのでしょうね。

アプトの道は、峠の湯から先は旧線に入ります。早速、第1号トンネル。待ちに待ったトンネル区間が始まります。このトンネルの上には、R18旧道が直交しているので、トンネル上部が橋の様になっていました。

第1号トンネルの内壁はレンガ造り。100年以上の歴史を力強く表現していました。所々突き出ている錆びた鉄骨に生々しさを感じます。

第1号トンネルの中では、白色系の照明が苔生すレンガを照らし、エメラルドグリーンの幻想的な空間を創り出していました。舗装路の両脇にある砂利が、当時の線路の面影を偲ばせます。同行者の皆さんは先に行ってしまったので、この空間を独りで静かにゆっくりと堪能していきました。

まもなく第1号トンネルの出口。明かりの向こうにはどんな風景が待ち構えているのか。この気持ちは、列車に乗っているときも自分の足で進んでいるときも同じです。

トンネルの出口の先では、先行した皆さんが待っていてくれました。景色の見え方から、随分標高を稼いだように感じられました。遠く向こうには上信越自動車道の高架が見えます。ちょっとマニアックですが、真上に直交する送電線は太いケーブルを何本も集めた力強い送電線で、明らかに50万ボルト以上の超超高電圧幹線。地理を考慮すると柏崎原発の電力を首都圏に運ぶもので、東京電力にとって最も重要な送電線の一つではないかと。つまり、この辺りは道路、鉄道以外にエネルギー供給においても要所になっていることがうかがえました。

第2号トンネルの手前には、不自然なカーブがありました。同行者の間でも話題になりましたが、理由は解りませんでした。列車がこの曲率を通過するのはまず無理なので、遊歩道化の時に何か事情があった筈です。しかも、その不自然なカーブの中には、旧線で使用していたと思われるレールが何本も放置されていました。ますます謎が深まりました。

第2号トンネルの内部。老朽化が激しいためか、補強のため、古い煉瓦の内壁の上に鉄骨と厚いコンクリートを巻いてありました。下半分に残るレンガ壁からは、所々湧き水が染み出し、かなり痛んでいました。まるで建設途上のトンネルのようです。

第2号トンネルを抜けると、碓氷湖が見えてきます。湖の対岸の山にはまだまだ残雪がありました。この辺りは、秋になると紅葉の名所でもあるようです。

碓氷湖の先はR18旧道と並行し、石垣の道が暫く続きます。紅葉の時期が似合いそうなこの道は、季節を改めて再訪したいと思いました。

まもなくアプトの道もフィナーレ。第3号トンネルから連続する短いトンネルは団子状に連なって、その向こうまで見えています。

落ち葉が残るトンネル。秋に吹き込んできたのでしょうか。砂利の上に落ち葉が重なっているところへ、ナトリウムランプの黄色い照明。自然な感じで良い雰囲気を出していました。

最後の第5トンネルの出口。いよいよアプトの道の終点の眼鏡橋です。アプトの道が開通するまでは行くことのできなかった大きな谷の真上に出て行くので、出口が近づくにつれて気持ちが高まっていきます。

その3へ続く。

2 Comments

  • By Kobayashi, 2010/04/04 @ 22:38

    夏と冬?(春?)ではだいぶ景色が違いますね。 私がココを歩いたときは真夏でトンネルの中が涼しくて助かりました。 ポイントの写真なんかほとんど同じアングルで撮影していてびっくりしました。
    (ホームページのリンクが記事です)

  • By deki, 2010/04/05 @ 06:37

    Kobayashiさん、こんにちは。

    碓氷峠をはじめ、広葉樹の峠道は季節によって姿を変えるので、四季折々の楽しみ方ができますね。私もまた機会を改めて行ってみたいと思います。

    あのポイントは地味ではありますが、時代を切り替えるポイントだと気付いたので、撮ってみたかったのです。まあ、柵の手前から撮るのには、アングルも限られてしまうのでしょうが。

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